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税理士試験合格のメリット・デメリット

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今年も税理士試験の実施まで一ヶ月を切りました。受験予定の方はラストスパートの時期ですね。
ところで、この税理士試験ですが、科目合格をするとどのような「メリット」があるのでしょうか?
そして、誰も論じてきませんでしたが、受かることによる「デメリット」はあるのでしょうか?
今回のトピックスでは、税理士試験に合格した後のメリット・デメリットについてフォーカスしてみたいと思います。

■メリット
1.年収アップ
会計業界での経験年数にもよりますが、例えば5科目合格した方に十分な経験があれば、近い将来には年収600万円以上を目指すことが可能になります。特に組織再編やM&Aのコンサルティング業務、相続や事業承継のようなプロジェクト案件を主担当として対応できるようになれば、公認会計士並みの年収を目指すことも不可能ではありません。

2.スキルアップ
資格を取得しただけで急にスキルが向上する訳ではありませんが、少なくとも税務スタッフとして働いていた時とは任される仕事が異なってくるでしょう。その結果、今まで経験したことのない仕事にチャレンジする機会は増えるはずです。資格取得による環境の変化が、自身のスキルアップにつながるというわけです。そして「自分は税理士なのだから」という意識が芽生えれば、今まで以上に努力・挑戦をされるのではないでしょうか。

3.転職に優位
税理士試験で官報合格を果たした税理士の方は、それ以外の方に比べ転職市場では高く評価される傾向にあります。特に20~30代前半で5科目合格を達成し、業界での勤務経験をお持ちの方は、転職活動においても資格が大きな「武器」になるケースが多いです。また、5科目合格者のみならず、若い方であれば2~3科目合格でも有能なポテンシャルとして十分に評価頂けるでしょう。

■デメリット
一概には言えませんが、「税理士=サービス業」という意識に乏しい方にとって、税理士試験に受かることと、自身の業務上の充実度が乖離していくというケースは考えられます。
特に税理士資格取得後は、お客様と直接お会いする頻度も高まりますし、会話の内容も経営に関する話など難易度も高いものが求められてきます。勤め先によっては、税理士には営業的な役割を求める場合もあり、そのような業務を重荷に感じる方にとっては、税理士になること=デメリットと感じる場合もあるかもしれません。

年々難易度が高くなっている税理士試験ですが、合格を目指す方にとっては受験前の正念場、一年で最も重要な月かと思います。是非ベストを尽くして下さい。そして、この受験を機に「税理士試験に受かった後」についても改めて考えてみては如何でしょうか。

文/チーフキャリアアドバイザー

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