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第3回会計事務所甲子園の決勝大会が開催されました

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第3回会計事務所甲子園の決勝大会が開催されました

2015年12月2日(水)、第3回会計事務所甲子園の決勝大会が開催されました。今回は初の大阪開催となり、会場はオリックス劇場となりました。東京で開催された第1回、第2回と比較すると、立地やアクセスの問題等で多少、来場者数が伸びませんでしたが、それでも1000名以上の観客が訪れ、会場は熱気で包まれました。

第3回会計事務所甲子園の決勝大会に進まれたのは、下記の5つの会計事務所です。

1. 税理士法人岩田総合会計事務所(愛知県)
2. 東京税理士法人(東京都)
3. 税理士法人キャスダック(大阪府)
4. ひょうご税理士法人(兵庫県)
5. 税理士法人アンビシャス・パートナーズ(北海道)

⇒決勝大会出場5事務所 選出の理由はこちら(http://k-koushien.org/3rd/selectreason/

今回のキーワードは“「CS(顧客満足度)」について”だったのですが、第1回・第2回大会を上回るレベルのプレゼンテーションが繰り広げられ、各事務所の熱い魂を感じることが出来ました。第3回大会の日本一に輝いたのは、一体、どの事務所だったのでしょうか?

ハイレベルのプレゼンテーション

業界の話題をさらった会計事務所甲子園ですが、今回で早くも3回目の開催となりました。第1回・第2回のプレゼンテーションを研究することが出来る為、回を増すごとにプレゼンテーションのレベルは高くなっていきます。今回の第3回大会は、どの会計事務所もかなり秀逸に作り込まれたプレゼンテーションを行っており、その表現力や迫力は舞台のプロではないかと間違えてしまう程のレベルでした。そして、何より舞台でプレゼンテーションしている方々の表情が素晴らしかったです。1000人以上の方々の前でプレゼンテーションを行うのですから相当緊張されることと思いますが、そのプレッシャーを跳ね除けてしまう位の練習を重ねられたのだと思います。表情に不安や緊張は微塵も感じられず、皆様、自信に満ちた顔でプレゼンテーションを行っていたことが印象的です。どちらかと言うと、会計事務所は大人しい性格の方々が集まり易い業界であると思われがちなのですが、このプレゼンテーションを見た方々は、一切、そのような印象を抱かれることはないのではないかと思います。皆様、全力で魂の叫びを会場全体に響かせていらっしゃいました。
第3回会計事務所甲子園の決勝大会が開催されました 
第3回会計事務所甲子園の日本一に輝いたのは?
第3回会計事務所甲子園において、見事、日本一に輝いたのは…、
税理士法人アンビシャス・パートナーズ(北海道)です!

 第3回会計事務所甲子園の決勝大会が開催されました

こちらは2012年4月に創業された事務所で、開業4年目で税理士法人化を果たし、専門分野である農業を中心に、幅の広い中小企業向けの税務会計業務を行っています。農業に特化することで専門性の高い業務提供をしていることに関しても、もちろん高い評価が出来るのですが、この事務所の素晴らしいところは、結婚や出産で家庭に入ってしまう優秀な人材に対し、仕事復帰を果たせるよう在宅勤務や子連れ出勤制度を導入し、働くママの能力を開花させている点や、キャンピングカーを移動事務所として活用し、遠方のお客様に対しても訪問が出来るように工夫をしている点などがあげられます。どの取り組みも非常にユニークで大変印象的でした。従業員はもちろん、従業員の家族をも巻き込み、地域と一体化しながら大自然の北海道と溶け込む姿は、まさに「愛」に満ちていました。ですが、そこに至るまでには、代表の森下浩先生は多くの苦悩を乗り越えていく必要がありました。その時の様子を語る姿は、涙なしには観ていられない程の感動を多くの方々に与えたことと思います。

第3回会計事務所甲子園の決勝大会が開催されました

会計事務所甲子園が伝えたいもの

今回で3回目となった会計事務所甲子園ですが、このイベントは一貫したメッセージが込められていると思います。筆者の解釈では、「会計事務所業界の復興と成長」です。会計事務所業界は今まで、所長である税理士や公認会計士にばかりスポットライトが当たる業界で、実際の業務を担当する従業員には全くと言って良い程に光が当たらない業界だったと言えます。労使関係も曖昧で、旧来の徒弟制度が色濃く残り、従業員がいくら努力しても報われ難い業界でした。少し前までは、資格を取得して独立開業することによって、今までの苦労を精算することが出来たのかも知れませんが、より複雑化するビジネス環境もあり、独立開業して成功することのハードルは高くなるばかりです。そのような業界ですから、税理士試験受験者数は毎年減少しており、特に30歳未満の若手の受験者数は激減しています。更に、会計事務所業界で働いてきた方々は、一般企業の経理職への転職も十分に可能です。インターネット求人広告が発達した現在、他業界と待遇比較をすることは容易で、より良い就業環境を求めて、会計事務所人材は一般企業の経理職をはじめとしたほか業界に流出している状況なのです。

しかし、会計事務所で働くことと、一般企業の経理職で働くことは、根本的に異なるのではないのでしょうか。会計事務所でしか出来ない仕事、プロの職業会計人でしか感じることの出来ない充実感や達成感があるのではないでしょうか。そんな会計事務所で働くことの魅力、そして、職業会計人の誇りを多くの人々に伝え、業界を改めて盛り上げていくこと、それが会計事務所甲子園の大きな狙いの一つだと筆者は考えます。そして、今までの失敗を教訓として活かし、次なる時代にマッチした会計事務所の形をイメージし、発展・成長していく為のヒントを得る場、それが会計事務所甲子園の神髄だと思います。そんな会計事務所甲子園の決勝大会に積極的に観戦に来る会計事務所の方々は、必ずや次世代の会計事務所を創っていかれることと思います。そして、その先には、日本を支える中小企業の方々の数えきれない笑顔が待っているのでしょう。

【おまけ】パネルディスカッションの光景

(株)実務経営サービスの中井社長と(株)MAP経営の浅野社長と筆者の3名で、「これから成長できる会計事務所・できない事務所」というテーマのもと、パネルディスカッションに参加させて頂きました。
 第3回会計事務所甲子園の決勝大会が開催されました 

【関連トピックス】
■会計事務所甲子園について語る
http://www.kaikeinet.com/topics/20140924-13707.html
■第一回会計事務所甲子園が開催されました
http://www.kaikeinet.com/topics/20140206-5488.html
■第二回会計事務所甲子園が開催されました
http://www.kaikeinet.com/topics/20141215-14475.html
■会計業界初の試み、会計事務所甲子園とは
http://www.kaikeinet.com/topics/20140131-5468.html

 

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画像提供:一般社団法人会計事務所甲子園

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