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【コラム】これからは会計士にも必須! 資産運用の基本を知ろう

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【コラム】これからは会計士にも必須! 資産運用の基本を知ろう

公認会計士の皆さんは自分の将来に向けた資産運用について、真剣に考えたことはありますか?
普段、法人の監査証明業務に携わる機会があっても、自分自身のお金について真剣に取り組む機会は意外に少ないのではないでしょうか。
これからは資産運用についての自己責任が、より問われていく時代です。そのため、会計士の方も早くから投資を経験し、コツコツと資産を積み上げていくことが得策と言えそうです。
そこで今回は資産運用の第一歩として、はじめての方向けに金融商品の種類と選び方のポイントをご紹介したいと思います。

金融商品の種類を確認

まずは金融商品ごとの特性について確認してみましょう。

・預貯金……普通預金や貯蓄預金などの商品です。元本の安全性は高いものの、最近は低金利状態が続いているため、リターンを期待することはほぼ不可能でしょう。

・債券……国や企業などが資金調達目的で発行するもので、国債、社債などがあります。一般的には預貯金より金利が有利となり、かつ発行体が社会的信用度の高い国や企業などであるため、安全性は期待できるでしょう。一方、途中売却による元本割れの可能性や、発行体の破綻というデフォルトリスクもはらんでいます。

・株式……株式会社が発行する出資証券のことです。売買や保有によりリターンを得る可能性がある反面、株式を発行している会社の業績悪化や倒産などで、場合によっては一気に資産を減らす危険性があります。そのため初心者は、よく勉強してから始めるべきです。
ただし公認会計士の場合、監査人として携わっている会社(被監査会社)の株式は、公認会計士法により保有できないという定めがある点に注意しましょう。

・海外投資……外貨預金、外国債券、外国株式、外国投資信託などがあります。投資する国によっては、資産を増やせる可能性が十分にあります。しかし為替相場の変動リスクを受けやすい点は、言うまでもありません。ただし、昨今停滞する日本の経済情勢をみると、資産の一部を外国通貨で運用することは必要ではないでしょうか。

・投資信託…公社債投資信託(MMF、MRF)、上場投資信託(ETF)、不動産投資信託(J-REIT)などがあります。投資信託は、投資家から集めたお金を一つの大きな資金として、運用の専門家が株式や債券などのさまざまな金融商品に分散して投資する商品です。
例えば、A投資信託は日本株式中心に運用している商品、B投資信託は外国債券を中心に運用している商品というように、それぞれ特徴があります。選び方のポイントは、商品の特性を知る他に、購入や維持にかかるコストの比較が重要です。

金融商品の多くは、銀行・証券会社・保険会社などで購入することができますが、最近はネット銀行やネット証券会社を利用すると、手数料や金利などで優遇が受けられます。

金融商品選びのコツ

資産運用を開始する際にまず行いたいのは、自分のリスク許容度を測ることです。リスク許容度とは、万が一自分の運用が上手くいかなった場合に、どれだけの損失に耐えられるかの度合いを表します。
一般的に投資経験が長い人ほどリスク許容度は大きくなり、反対に短い人は小さくなります。また、未婚の人は家族を養う必要がないためリスク許容度は大きく、結婚をして家族が増えるにつれ小さくなる傾向があります。

職業で考えると、公務員のように倒産リスクの少ない職業に就いていれば、リスク許容度は大きくなるでしょう。

それでは、会計士の皆さんで考えた場合はどうでしょうか。
かつて士業は、資格さえ取ってしまえば一生仕事は安泰と言われた時代もありましたが、最近はそうとも言えないようです。つまり会計士だからといって、リスク許容度は必ずしも大きくはならないため、自分の資産管理への意識を高めることはより重要となります。

会計士の皆さんの場合、契約している企業の資産運営は、自分のお金ではないので、かなりの金額を投資することができる人もいるでしょう。しかし自分のお金については、投資に対して厳しくなり、預貯金に回してしまいがちではないでしょうか。
お金は預貯金で眠らせたままにせず、資産を増やすこと、つまり「投資」に目を向けることも大事なのです。
その際は博打のような「投機」ではなく、会計士だからこそ、自分のキャリアプランと照らし合わせながら運用計画を立て、それに伴った商品を選ぶことが重要だと言えそうです。

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