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【トップ会計人が語る】チャレンジ精神の追求。

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東京・千代田区 株式会社マスターズ・トラスト会計社
公認会計士 税理士
川村 芳則氏

中央大学商学部卒業後、海外留学を経て昭和監査法人(現 新日本有限責任監査法人)にて約7年間勤務、国内外の会計監査業務に携わる(1982年から1986年にかけてアムステルダムとニューヨークに勤務)。1986年より5年間に亘り、シティバンク東京支店にてデリバティブ取引やコーポレートファイナンスに係る会計・税務処理実務を担当。1991年より11年間、KPMG税理士法人において、パートナーとして金融関連税務実務に従事。2002年9月マスターズ・トラスト会計社を創業し取締役社長に就任。2002年、2003年度中央大学大学院国際会計研究科客員教授を兼務。 数多くの企業買収ファンドや事業再生案件の会計・税務アドバイザーとしての実績や、M&A・組織再編に係るFA,財務調査及び企業価値評価の実績を有する。 慶応義塾大学大学院租税補佐人研修修了、国際租税協会会員(IFA)。

海外生活から金融機関まで、様々な経験から独立開業へ

kawamura1-thumb-150xauto-46 私が学生だった当事、時代背景もあり海外に対して強い憧れを持っていました。公認会計士二次試験に合格した後は会計事務所に勤めましたが、1年半が経過した後、一念発起し憧れていたアメリカに留学しました。言葉もろくに理解できない状態でしたが、半年も過ぎると徐々に海外の生活にも慣れ、約1年間の留学後は7ヵ月に亘り世界放浪の旅に繰り出しました。行く先々で、様々な人と文化に触れることで好奇心を刺激されたのを覚えています。帰国後、就職活動を始めたのですが、そこで縁があったのが当時国際化を目指し始めた昭和監査法人(現新日本有限責任監査法人)でした。
昭和監査法人勤務中に欧州駐在員の選考があった際、真っ先に手を挙げたところ、語学力と意気込みを買っていただき、当時国際税務のストラクチャー先進国であったオランダへの赴任の機会を頂きました。その後、国際税務を極めるため上司の進めもありニューヨークに赴任しました。ニューヨークでの仕事は刺激的で、特に当時先端であったクロスボーダーM&Aディールに関与できたことは「会計・税務とコーポレートファイナンスの融合」という弊社の基本スタンスにも繋がる貴重な経験でした。

 監査法人の組織再編等もあるなか日本に戻ることとなるわけですが、これまでの知識と経験を新しい分野で活かしてみたいという気持ちが高まり、御縁があった外資大手の金融機関に転職しました。金融機関での投資商品の開発は、それまでの監査法人の業務とは全く別の立場の業務であり、これもまた大変貴重な経験となりました。金融機関にて5年ほど勤めた後、税務部門のパートナーとしての要請を頂いたKPMGに戻り11年ほど勤務することになるのですが、自分の好きな税務の道を進むことは、大変ながらも非常に充実していました。その後約10年かけて、当時数名で始まった金融部を30人程まで成長させましたが、自分の今までの知識、経験と人脈を生かして、会計・税務とコーポレートファイナンスを融合させたユニークな事務所を創業しようと、50歳の区切りで独立の道を選びました。

 開業から9年ほど経ちますが、当社の名前に込めた創業時の理念は今でも変わっていません。私たちは、会計・税務および財務に関する深い知識を有する熟達した真のプロフェッショナル『マスターズ』 として、価値創造の担い手となるべくその持てる能力の総てを提供し、お客様から全幅の信頼『トラスト』 を築いていきます。そして、お客様や職員、そして友人や家族に感謝の気持ちを忘れずに、今後も精進していきます。

最近の金融マーケットの動向と近い将来について

kawamura2-thumb-150xauto-47 マクロの視点からお話しすると、世界全体のお金の流れが良くなってきています。リーマンショック以降、少しずつ景気が上向きになる中、滞っていたお金の流れがじわじわと動き出したという感じでしょうか。例えるなら、冷え切った体が徐々に温まり、全身に血が巡ってきたかのように、世の中のお金が動き始めてきたという印象です。世界の投資マネーが次の投資ターゲットに確実に向かいはじめており、経済全体として活気が戻りつつあると感じます。

 ミクロの部分では、経済におけるお金の流れが良くなることで、融資も受けやすくなりますし、社債を発行しようとする動きが活発になります。また、徐々にではありますが株式を上場させようとする企業も増えてくるでしょう。このような状況になると、事業会社も今まで出来なかった投資を計画し、成長のベースとなるビジネスを拡大させようと動き出します。その一つの典型がM&Aによる事業拡大です。最近も大手製鉄メーカー同士の合併案件のニュースがあり注目を集めましたが、大型M&Aがあるということは、それ以下のミッドサイズ、スモールサイズのM&Aも必然的に出てくることになります。また、昨年の後半から、TOBやMBOを使った買収案件も数として増えており、今後も活発になることが考えられるでしょう。

 誤解を恐れずに言えば、数年前までの新興市場では上場することが目的となってしまう企業も見受けられました。その為、現在上場を果たした企業の中にも上場維持コストの問題や、株主との関係に苦労している企業が見受けられます。本来、株式上場は出発であって、ゴールではありません。今後は、よりふさわしい企業が上場を目指すようになり、現在上場している企業のうち上場メリットが無い企業は、必然的に非上場化を進めることとなるでしょう。MBOによる非上場化案件が増えれば、新興株式市場での顔ぶれも変わりますし、よりふさわしい新たな企業が上場を目指すことになれば再びマーケットに活気が戻ってくるという訳です。

 そんな中、会計サービスを提供する側にも変化が見られます。クライアントである企業の多くは、簡単には解決できない、様々なジャンルの課題を抱えていますが、その内容は年々複雑化、かつ高度化してきています。その為、アドバイザーに求められる専門性も日に日に高度になっています。会計業界もドクター(医師)と同様に、高い専門性を持ち、且つ機動的に対応できるブティック型の事務所が増えてきてもよいのではないでしょうか。大手監査法人やブティック型のコンサルティングファーム等、クライアント側から見た会計税務関連サービスの選択肢の幅が広がりつつある中、我々も今まで以上に専門性を高め、クライアントに貢献していく必要があると思います。

私が大事にしている価値観

kawamura3-thumb-150xauto-48 私には日々大事にしている価値観が二つあります。

 一つ目は「自主独立の精神」です。会計人という仕事は、ともすれば目の前のルーティンワークをこなす事務屋さんになってしまいがちです。与えられたことを的確にこなしていくということは、それはそれで一つのスタイルではありますが、より良いサービスを提供する為には、常に業務の一歩先にあるものを考え、向上心を持って努力し続けることが必要です。私はこれまで、とにかく目の前のチャンスをつかもうとチャレンジし、それを乗り越える努力をしてきました。時には失敗もしましたが、その全てが結果的に自分の成長に繋がってきたのだと考えています。自分で課題を見つけて、それを乗り越える為の努力するという自主独立の精神は、将来的に独立を目指す方であればなおさら大事ですし、業務拡大の為に必要な「経営とは顧客を作り出すこと」という考え方を若いうちから養っていくための基本になると思います。

 二つ目の価値観は「感謝の気持ちを忘れない」ということです。その対象は顧客だけでなく、家族、同僚、友達など、どんな人に対しても同様です。全ての場面で言葉にする必要はないかも知れませんが、感謝の気持ちを持っていると、言葉にしなくてもその気持ちは相手に届くものですし、それが謙虚さにも繋がります。ですから、今まで私は出会ってきた方々に本当に感謝しています。一例ですが、オランダ赴任中に出会った当時の上司マーティン・ルイス氏の指導を頂けたからこそ、ビジネススキルを高めることが出来ましたし、彼の助言があったからこそニューヨークでクロスボーダーM&Aの案件に携わることが出来ました。それが独立した際の土台となる重要な経験だったのですから、まさに感謝です。「一期一会」という言葉にもあるとおり、人との出会いをどのように捉えるか、どのように大事にするかで、その出会いの価値は変わってくるものだと思います。出会いは偶然の様で必然なのかもしれません。感謝の気持ちを忘れずにいれば、自然と好運な出会いを引き寄せるのだと思います。

カイケイ・ファンをご覧の皆様へ一言

 会計・税務のプロフェッショナルである為には知識や経験も非常に大事な要素ですが、それ以上に大事なのは人間関係なのかもしれません。例えばM&Aの対応一つ取ってみても、基本的に一人で完結出来る仕事ではありませんし、チームで案件をマネジメントしていく必要があります。また、クライアントや対象会社などと十分なコミュニケーションをとる必要があります。そういった業務を行う上では、いくら高度な専門知識を持っていても、人として周りから信頼されなくてはプロフェッショナルとはいえません。

 では、どうすれば周りから信頼される人間になれるのでしょうか。信頼を勝ち取るためには高い使命感を持った誠実さが必須ですが、もうひとつ大切なこととして、自分に自信を持つことではないかと私は考えています。仕事でも、プライベートでも、スポーツでも、何でも良いので一つの事にこだわりを持って打ち込んだことがあると、それが自分自身の味となり、深みとなり、周りからの信頼関係のベースとなる「自信」となっていくと思うのです。 会計業界では知識や勉強も大事な要素ですが、決してそれだけに偏らず、人としての深みを身につけていくことも忘れないで欲しいと思います。そうすることが、本当の意味での信頼感の有るプロフェッショナルになるために必要ですし、その努力が新たな出会いを引き寄せることにもつながると思います。 サイトをご覧の皆様も、周りの人への感謝の気持ちを忘れず、失敗を恐れず目の前にチャンスに果敢にチャレンジし続けることで、会計業界を盛り上げていって欲しいと思います。
※この記事は2011年3月1日のインタビューを元に作成しております
(2011年3月28日掲載)

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