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【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(2) 公認会計士試験合格後のキャリア選択は?

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【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(2) 公認会計士試験合格後のキャリア選択は?

さて、前回は私が公認会計士を目指した経緯をお話しいたしました。3年間の受験期間を経て、私が最初に選択した就職先は大手監査法人でした。今回は大手監査法人を選択した経緯、どのように入所したかなどについて、お話ししたいと思います。

大手監査法人へ入所

私が公認会計士試験に合格したのは、2001年10月、旧制度の公認会計士試験二次試験です。当時は短答式試験が5月で、論文式試験が7月の下旬に行われていました。合格発表は10月初旬で、監査法人の入所日は合格発表日からわずか数日後。今は試験日も合格発表日も監査法人の入所日もずいぶん変わりましたね。

リクルートの時期は試験が終わった8月のことです。試験を終えてすぐの就職活動でした。今でこそ、大手監査法人は合格発表後に採用活動をしていると思いますが、当時は試験直後から採用活動が始まり、合格発表前に内定をだしていました。

「合格発表前に内定?」と、今の受験生は不思議に思われるかもしれません。当時は内定といっても「合格を前提に」という条件付き内定で、落ちてしまえば無効となるものだったのです。

さて、7月下旬に論文試験を終え、燃え尽きていた私でしたが、すぐに就職活動に動かなければなりませんでした。大学時代に所属していた会計ゼミの先輩から得ていた監査法人の情報を頼りに、就活にむけて準備を進めました。

とはいっても、今のように有用な情報は多くなく、個々の先輩の主観にもとづく情報や、噂話といっていいものばかり。まともな情報として入ってくるのは、大手監査法人のものだけでした。

2001年頃に大手と言われていた監査法人は、
・朝日監査法人
・監査法人トーマツ
・監査法人太田昭和センチュリー
・中央青山監査法人
の4法人です。こうしてみると、現在でも名前が残っているのはトーマツのみですね。2000年代前半は大手監査法人の動きが激しい時期だったことを思い出します。

今でこそ、組織内会計士という言葉があったり、ベンチャー企業でCFOを目指す人がいたり、中小監査法人やコンサルティング会社へ入所したりする人も多いかと思います。将来の独立を考えて、最初から税理士法人に進む友人もなかにはいましたが、当時は今以上に多くの人が大手監査法人への入所を考えていた時代だったのです。

また大学時代のゼミの先輩たちも、合格後はほとんどが大手監査法人に就職していきました。私も合格したらまずは大手監査法人に就職するものだと思っていました。

大手監査法人の選び方

四大監査法人と呼ばれる監査法人の中から、どのように就職先を選ぶべきでしょうか。私の場合は、監査法人トーマツ(以下、トーマツ)を選択しました。

トーマツを選んだ理由としては主に以下の三点でした。
まず、ゼミの複数の先輩から「江黒君はトーマツが合っているよ」と言われたことがあります。驚いたのは、実際にトーマツで働いている先輩からも、トーマツ以外の監査法人で働いている先輩からも、同じセリフを言われたことです。

当時のトーマツは体育会系の社風が有名で、とにかく働く、仕事好きの監査法人、将来独立したい人向きの監査法人と言われていました。

元気だけが取り柄だった私には、この点でトーマツが合っていると思っていただいたのでしょう。

受験生時代から多くの人にそう言われていたので、就職活動ではトーマツ一本にしぼりました。生意気にも、内定をもらえる自信が強かったのです。ラッキーなことに面接は非常にうまくいき、無事内定を得て、トーマツでの会計士人生がスタートすることとなりました。

次回のコラム
【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(3) 大手監査法人からの転職キャリアは?

過去のコラム一覧
【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(1) なぜ公認会計士を目指したのか?

 

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(文/江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史、記事提供/株式会社エスタイル)

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