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【コラム】公認会計士のキャリア事例(1) 趣味のために起業!?

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【コラム】公認会計士のキャリア事例(1)趣味のために起業!?

公認会計士のキャリアというと、多くの人は監査やコンサルティング、税務の世界のことを想像するのではないかと思います。

確かに、この3分野は公認会計士のキャリアとしてメジャーなところです。かく言う私も、コンサルティングを主たる業務としてキャリアを積んで参りました。

ただ今回は、こういった一般的なキャリアとは異なる道を歩みながらも、キャリアアップしながら成功している方々を紹介したいと思います。

組織内会計士として上場企業の取締役に

昔から大変お世話になっている公認会計士の先輩で、現在は上場企業の取締役を務められている方がいます。

この方は、監査法人を辞めて金融系のベンチャー企業に入社し、同社をCFOとして上場させた後、不動産企業に転職、現在はこの企業の取締役に就任されています。

最初のキャリアとなる監査法人では、監査業務や株式公開業務を担当されていました。
その業務の中で、「“監査人”ではなく“プレーヤー”になりたい」という思いを持つようになり、上場準備中のベンチャー企業への転職を決めたと言います。

背景には、ベンチャー企業によくみられがちな人材不足、社長の経営経験不足などといった要因から、実務経験豊富な公認会計士を幹部候補として求める声が高かった、という環境もあったようです。

そして、CFOとしてこのベンチャー企業を見事上場させ、現在は別の上場企業の取締役として経営に携わっています。

監査法人において、監査業務に関与していると“監査人”として独立性を保ちながら仕事に臨まなければなりません。

常に独立性を持つことは、監査の専門家として当然のことですが、素晴らしいビジネスモデルや優秀な経営者に出会ったとき、プレーヤーとして力を発揮したいと思うタイプの人は、物足りなさを感じることも多いのではないでしょうか。

そんな公認会計士の皆さんには、ひとつのロールモデルになるのではないかと思います。

近年は組織内会計士を支援すべく、日本公認会計士協会などでも研修が実施されています。

監査法人や会計事務所に入所し、さまざまな企業で業務経験を積んだ後、組織内会計士の道に舵を切っていく、というのも、公認会計士のキャリアとして増えつつあるパターンなのではないでしょうか。

趣味を活かして起業する

次にご紹介する方は、なんと自分の趣味を事業とする会社を設立されてしまった方です。
この方も、監査法人を辞めてベンチャー企業へ転職し、やはりCFOとして同社を東証マザーズ、東証一部へ上場させた、という経歴を持っています。

注目すべきは、その後、自身の趣味であるファッションを軸に会社を立ち上げたことです。

あわせて、自身の公認会計士の経験から、複数のベンチャー企業の社外役員となり、経営者の方々を支援されています。

公認会計士としての経験を活かしてベンチャー企業を支援しながら、一方では、自身の趣味の会社を持ち、充実した日々を送る…… 公認会計士のキャリアという視点から見て、たいへん魅力的に感じるのは私だけではないでしょう。

公認会計士のキャリアは、どういったルートを選択していくかによって、いかようにも変化させていくことができます。

ぜひ皆さんも、最終的に自分は何をしたいのかをよく見極めて、ご自身のプランを練ってみてください!

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(文/江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史、記事提供/株式会社エスタイル)

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