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【トップ会計人が語る】税理士になった後の自分をイメージして税理士を目指して欲しい

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東京・千代田区 税理士法人チェスター
代表社員 公認会計士 税理士
荒巻 善宏氏

1981年大阪府生まれ。2004年同志社大学を卒業後、同年、公認会計士第二次試験に合格し監査法人トーマツに入所。
2007年現在の母体となる株式会社チェスターを創立、代表取締役に就任。
2008年に監査法人トーマツの同期である福留氏と共に税理士法人チェスター代表社員に就任。
「相続税申告」に特化した会計事務所を立ち上げ、設立3年目にして申告件数、年間100件以上の実績を持つ。
著書:遺産300万円からのやさしい相続の本 「相続はこうしてやりなさい」/2010.9.30/ダイヤモンド社

公認会計士を目指したきっかけと法人設立に至るまで

aramaki1-thumb-150xauto-54 自分が高校3年だったある日、父親がリストラされました。それまで私は、自分の将来を「そこそこいい大学に行って、そこそこいい会社で働ければいいかな」程度にしか考えていなかったのですが、尊敬していた父親がリストラされたのを目の当たりにして、「偉大だと思っていた父でも会社を辞めなければならないほど厳しい世の中なのか…」ということを強く実感しました。

 それから自分の将来を真剣に考えるようになり、自分なりにいろいろと調べました。そこで見つけたのが、20代で試験に合格することができ、独立も目指せる資格である『公認会計士』であり、自分の力で生きていこうと考えていた当時の私は公認会計士を目指そうと考えました。そのような経緯があり、高校生の時には行きたい大学を決めるよりも前に「公認会計士を目指そう」と言うことを決めていました。

 その後、公認会計士試験に合格し、大学卒業後には監査法人トーマツに就職しました。現在のパートナーである福留とはこの監査法人トーマツで出会いました。ふたりとも関西から東京に上京してきており、また、同期でもあったためすぐに仲良くなったのですが、私も福留も「いずれは独立したい」という想いを持っていたため、そのうちに二人で一緒に独立を目指すようになりました。最初のうちは週末になると二人でビジネスアイデアの発表会を開いて、今週は自分、来週は福留、みたいな感じで交代でビジネスアイデアを発表しあったりしていました。実は、最初は会計事務所という事業で独立しようとは思っていなかったので、色々な事業にチャレンジしました。その後も仕事をしながら毎週末にアイデアを出し合っていたのですが、忙しい中、お互いの家を行き来する時間が惜しかったので、最終的には一緒のマンションに住み始めました。実は、現在の法人名にもなっている『チェスター』という名称は、独立を目指したときの初心を忘れないため、また二人で事業を始めた特別な場所ということもあり、その時ふたりが住んでいたマンションの名前からとらせて頂いています。

 ふたりで同じマンションに引っ越した後は、毎晩のように独立について話し合い、二人で会計業界やその周辺のマーケットについて徹底的に調査しました。その結果として、競合が少なく今後の成長が期待できるのは「相続税」の分野ではないかという答えに辿り着き、税理士として相続の分野で勝負することに決めました。その後、福留が大手税理士法人にて相続税の経験を積みつつ、二人で株式会社チェスターを設立し、様々な事業をしながら資金を貯め、税理士法人チェスターの設立に至ります。

開業当初の努力と戦略、苦戦した人材採用

aramaki2-thumb-150xauto-52 前職からお客さんを持って出たわけでもない若手の公認会計士である我々にとって、最初は大変なことがたくさんありました。独立当初は、インターネットからの問い合わせがちらほらとある程度で思うように仕事が入ってこない時期もありましたし、できることは全てやろうといろんなところに顔を出して、受注につながるような種を蒔いて、人脈を作って、チェスターの宣伝をして、と毎日終電まで土日も休みなく働いていました。その後、そういった努力が徐々に実を結び、安定的に仕事が入ってくるようになりましたが、とりあえずの軌道にのるまで1年半かかりました。

 独立当初の戦略としては、会計事務所業界ではホームページやweb広告(SEO・リスティング)に力をいれている事務所があまり多くないことに着目し、インターネット戦略にも力をいれ、サービス内容がわかりやすいHPを用意するなどもしました。インターネットからはある程度の仕事も獲得していましたが、実は必ずしもそれが大当たりしてということはなく、当時、がむしゃらに行ったことそれぞれが少しずつ結果につながり、徐々に仕事が増えていったというのが実情です。「この戦略が大当たりした」というよりは、仕事を獲得するための「当たり前のことを当たり前に続けたら結果につながっていった」という感じでしょうか。webでの露出、人脈作り、ひとつひとつの案件やひとりひとりのお客様への誠実な対応を継続した結果が、徐々に依頼の拡大へとつながっていきました。おかげさまで今では月間10件以上、年間で100件以上のご依頼を頂けるまでになっています。

 そのように事務所が少しずつ成長する中、苦労したのは人材の採用でした。税務の仕事や営業活動は苦労を苦労と感じなかったのですが、採用に関しては私も福留もそれまでに書類選考や面接などの経験が全くなかったため、「面接はどうしたらいいのか?」「どうやって人を見極めたらいいのか?」と何も分からず、初めての面接の際には、面接に来た方よりも我々の方が緊張していたのではないかというくらいでした(笑)その後、面接にも慣れ、チェスターとして採用したい人材像も明確になり、今では当法人も10名ほどの規模になりましたが、現在は、一つの基準として「一緒に夢を見て頑張ってくれる人」や「チェスターで働きたい!という明確な志望動機を持って応募してくれる人」を採用したいと考えています。既存メンバーと一緒に夢を見て、仕事に対する高い意欲を持っていろんなことにチャレンジしていける人と一緒に仕事をしたいですね。

会計業界で活躍する税理士になるために必要なこと~高い意識と明確なビジョン~

aramaki3-thumb-150xauto-53 税理士を目指す人たちを見ていると「税理士試験に合格することがゴールだと思い込んでいる人が多いな」とよく思います。

 特に税理士を目指している方は、会計事務所で働きながら勉強されている方が多いと思いますが、仕事は真面目にしつつも、‘仕事の後の勉強が気になって仕方がない’状態で働いている人が多いのではないのでしょうか。ただ、それは非常にもったいない。税理士を目指すということは、「税理士試験に合格する」ということではなく「どんな税理士になりたいのか」を実現することです。「税理士になったらこんな仕事がしたい」「こんな税理士になりたい」といった想いがなければせっかくの仕事が身に付かないと思いますし、ビジョンを持たずただ税理士になることだけが目標だと成長もできません。逆に、「どんな税理士になりたいのか」をイメージしながら税理士を目指すことができれば、残業もがんばれるし、そのあとの勉強も土日の勉強もがんばれると思います。そうすれば税理士になった後の姿も自然と変わってきます。綺麗事かもしれませんが、それくらいの熱意がなければ資格をとった後も成長していけないと思いますし、厳しい競争を勝ち抜いていくこともできないと思います。

 20代の時間は貴重です。これからの会計業界で活躍するために、若いうちから高い意識とビジョンを持って仕事にも勉強にも取り組んでいくことが大切だと思います。

カイケイ・ファンをご覧の皆様へ一言

 これからの会計業界を担っていく方たちには『夢を持って欲しい』と思っています。みなさんも税理士を目指したからには、何かやりたいことがあって税理士を目指しはじめたと思います。自分も試験勉強をしていたときは「試験に受かったらこんな会計士になりたい」とか「会計士になったらこんなことをしてみたい」とか、そのようなことばかり考えていました。理想の自分を見つけて、そこに向けて短期的な目標を立ててクリアしていけば理想の自分に近づくことができます。1年後、3年後、5年後、10年後の自分がどうなっていたいかをいつのときも想っていることが大切です。もちろん、そう想ったからと言ってそうなれるわけではありません。でも、想わなければ決してそうはなれない。そう想わなくなったとき、成長はそこで止まってしまいます。『ゴールはいつもスタート』です。これから税理士を目指すみなさんには、そういった想いで向上心を持って頑張って欲しいと思います。
 私の今の目標は、10年後に税理士法人チェスターを『日本一の資産税事務所』にすることです。ぜひみなさんも高い意識を持って理想の自分にチャレンジしてください。
(2011年7月13日掲載)

税理士法人チェスター

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