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インチャージ経験は転職において必要なのか?

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2014年9月29日掲載

インチャージ経験は転職において必要なのか?

監査法人出身の公認会計士の方々から寄せられる転職に関する質問の中で、最も多いものが年齢とインチャージ経験の有無についてです。インチャージ経験がないと転職市場では評価されないのではないか?という不安を持っている公認会計士も少なくないようです。しかし、インチャージ経験は本当に転職活動の際に必要なのでしょうか?
今回のコラムでは、公認会計士のインチャージ経験が転職市場でどのように評価されるのか、そして本当にインチャージ経験は転職する際に必須となるのか考えてみたいと思います。

30代以降の会計士はマネジャー適性の有無を見られる傾向がある

まずはインチャージ経験が重視されるケースについて考えてみたいと思います。
監査インチャージ(主査)はプロジェクト管理、現場マネジメントに関する経験ですので、監査の技術・スキルが高いというよりは「現場のマネジメント経験」があるか否かの評価になります。
例えば、監査法人から同業界へ転職をする場合、「30歳以上であればインチャージ、またはサブインチャージの経験は当然の如く積んでいるだろう」という人事側の見解がある為、監査経験が一定年数ある方に関してはインチャージ経験も要求されることになります。
また、監査法人系列のFAS会社に関しても、内部に公認会計士が多く在籍していますので、そういった内部のスタッフと比較して優秀な人材なのか否かを測る指標としてインチャージ経験の有無を確認されることは少なくないようです。
いずれにしても、20代よりも30代、特に30代半ば以降の公認会計士についてはインチャージ経験が求められる傾向にあると言えます。また、一般企業でも35歳前後から管理職に登用される方々が出始めますので、監査経験10年以上の方でインチャージの経験を積んでいない方は「マネジメント能力不足」と評価されてしまう可能性も十分あります。

20代の若手会計士はインチャージ経験よりもコミュニケーション能力が重要

一方で、監査インチャージ経験が転職においてそれほど高くは評価をされないケースもあります。例えば会計士試験全科目合格者で修了考査を受験予定、また修了考査に合格したばかりの方など、20代の若手層に関しては、監査法人での在籍年数を考えてもインチャージの経験は時期尚早という評価になるようです。
監査法人でジュニアスタッフクラスの方であれば、世間一般的にも若手層に該当しますので、プロジェクト管理経験よりも協調性やコミュニケーション能力といった、社会人として身に着けておくべき基礎的なスキルのほうが重視される傾向にあります。中には、コンサルティングファームなどの専門業界ではインチャージ経験がないと仕事が出来ない人だという評価をされるのでは?という不安を持たれる方もいますが、そういった業界でも同様でインチャージ経験は必ずしも必須とはならないようです。例えば、BIG4系列のFAS会社や大手事業再生コンサルティング会社、その他M&Aの専門会社、加えて中堅以上の税理士法人などでは、25~30歳くらいの若手公認会計士を積極的に採用していますが、その中で監査インチャージの経験を応募の際の必須条件にしているケースは極めて稀ではないかと思います。
そういった監査以外の業界では監査の技術よりも、柔軟な思考力やコミュニケーション能力、案件の実行力などビジネスマンとしての底力を採用の際の基準にしているケースが多く見受けられます。

インチャージ経験ありの会計士=優秀とは限らない?!

ここまで、監査法人におけるインチャージの経験が転職市場でどのように評価されるかについてお話をしましたが、決してインチャージ経験者が優秀で、そうでない方が劣っているという事ではありません。監査法人でいうインチャージとはプロジェクト管理・マネジメント業務の総称ですので、そのポジションを経験すれば“職務経歴書上”ではインチャージ経験有と記載することが出来ます。しかし、中には監査メンバーの管理や仕事の割振り、案件の進捗管理等に向いていない方もいるようです。
職務経歴書上ではインチャージ経験有と書いてあっても、実際はチームメンバーとのコミュニケーションを取るのが下手だったり、複数のプロジェクトを管理することが苦手なようでは、ビジネスマンとして優秀とは言えないでしょう。本当に優秀なビジネスマンは、プレーヤーとしても実績を残すことが出来、管理監督者となる年齢になればマネジャー相応のパフォーマンスを十二分に発揮できる“環境適応力が高い方”ではないかと思います。
そういった観点では、30歳以上の公認会計士でも卓越したコミュニケーション能力や人間関係構築力、プレゼン能力等を備えている方であれば、インチャージ経験がなくても評価される可能性は十分あります。
インチャージ経験がある方もない方も、この点について気を付けていただければと思います。

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(文/シニアコンサルタント 高橋良輔)

カイケイ・ファン ナビゲーターによるコメント

カイケイ・ファンナビゲーター 清水 悠太(MS-japanコンサルタント)

カイケイ・ファンナビゲーター
(MS-japanコンサルタント)
清水 悠太

年齢相応の経験の目安として、職位やマネジメント経験の有無はおのずと問われ るようになります。
しかし、部長や課長といった職位、マネジメント経験というのは、企業毎、部署 毎に内容が異なります。
具体的に、何名ぐらいのメンバーを部下に持っていたのか、上司や部下の間でど のような業務・役割を果たしていたのかを、職務経歴書や面接でアピール出来る 方が、選考通過しています。
インチャージ経験がある会計士の方でも、「インチャージを経験」よりも「イン チャージとして●●を経験」と書く方の方が、表現力やコミュニケーション能力の 高さが伺えます。

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