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【コラム】高級車もオークションに? 国税庁主催のインターネット公売とは

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【コラム】高級車もオークションに? 国税庁主催のインターネット公売とは

5月17日から6月6日まで、国税庁によるインターネット公売(オークション)が行われ、土地、建物、農地をはじめ絵画、宝石・貴金属、自動車、リゾート会員権などが出品されました。
2007年より開始されているこのオークションは、「公売情報ホームページ」、またはヤフー株式会社の「官公庁オークション」を通じてパソコンやモバイルなどから気軽に参加でき、今後も堅調な拡大を続けると見込まれています。
今回の場合のスケジュールは、参加申込期間5月17日13時〜5月25日17時、入札開始6月3日13 時から、入札締め切り6月6日13時となっていましたが、今後も定期的に開催されます。
それでは、インターネット公売には、どのような特徴があるのでしょうか。

インターネット公売システムの仕組み

公売とは、国税を滞納したことにより、国税局や税務署が差し押さえている動産・不動産等を、入札をはじめとする方法により売却する制度です。インターネット公売は、この差し押さえ財産売却のほか、不要になった官公庁所有の財産を売却し、実施行政機関の歳入にあてる「公有財産売却」といった、各行政機関による行政手続きの一部が民間オークションサイトを介して行われます。

過去には東京都三鷹市の宅地が5億8,790万円、フェラーリが2,280万1000円、北海道斜里町大型船舶(北方四島ビザなし交流船「ロサ・ルゴサ」)が4,619万円で落札されたこともありました。
公売には、原則として誰でも参加できますが、公売財産を所有する滞納者・公売への参加を制限されている方は、参加することはできません。

インターネット公売の流れを大まかに示すと、
1.国税庁・税務署の掲示板や国税庁ホームページにて公売公告・見積価額の掲示
2.オークションサイトに財産情報の詳細が掲載
3.参加申込
4.公売保証金の提供・本人確認必要書類等の提出
5.買受申込
6.最高価格者決定・競り売り終了
7.売却
8.権利移転
と、通常のオークションとは少し異なっています。権利移転までにかかる時間は、売却される資産にもよりますが、最初の公告から6~7週間ほどのようです。

2016年度第1回出品の目玉は

動産等で今回の一番の目玉とされるのが、イギリスの高級車「ベントレー フライングスパーV8」です。見積価額は1,108万8000円ですが、新車登録後まだ1年未満で走行距離は6,884㎞と少なく、多数の申込者が見込まれていました。
また不動産等の目玉は、北海道日高郡新ひだか町の土地付建物で、登記簿によると土地面積は992.23m²もあり見積価額2434万円、公売保証金額が490万円(5月26日の時点)。
ほかにも消防ポンプ自動車・平成12年式4WD(切替式)や、老山白檀七福神の仏像、IWC製腕時計、株式会社片平エンジニアリングの株式 などがありました。

2014年度のYahoo!官公庁オークションにおける落札総額は約46億円で、その規模の大きさをうかがわせます。また過去には土地付き住宅をはじめとする不動産のほか、バスや屋形船、耐用年数を過ぎた桟橋などユニークな出品もあり、実際オークションに参加しなくても閲覧するだけでも楽しめそうです。この機会に、一度サイトをのぞいてみてはいかがでしょうか。

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