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【コラム】Netflix(ネットフリックス)が「パナマ文書」を映画化! その見どころは?

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【コラム】Netflix(ネットフリックス)が「パナマ文書」を映画化! その見どころは?

7月に発表された、米国映像配信会社Netflix(ネットフリックス)のプレスリリースによれば、同社はジョン・ウェルズ・プロダクションと共同で、パナマ文書を題材とした映画を製作すると発表しました。ジョン・ウェルズ・プロダクションは、あの医療ドラマの先駆けと言われている「ER緊急救命室」、エミー賞を4年連続受賞している「ザ・ホワイトハウス」、日本では6月に公開された映画「二ツ星の料理人」などを手がけたジョン・ウェルズ監督が率いる映像制作会社です。

「パナマ文書」の影響を受けた人々

この映画は今年初め、中米パナマのモサック・フォンセカ法律事務所から流出した、1,150万点を超える膨大な内部文書を、2人のドイツ人記者がICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)の80カ国の記者約400人と協力し調査を進め、世界中の富豪が保有する秘密の銀行口座やオフショアのタックスヘイブンをどのように暴いたのかというストーリーを描いていきます。

パナマ文書にはご存じのとおり、世界中の名だたる法人、著名人やその関係者たちがそのリストに名を連ねています。最近、国内で日本人が租税回避地・タックスヘイブンにあるペーパーカンパニーの口座にお金を流し、顧客企業の上場時に外国人が株を購入しているように見せかけ、株価を不正に吊り上げていたことが発覚したとの報道も記憶に新しいことと思います。
そして、今回のパナマ文書を調査していた記者たちも影響を受けています。中心となった記者の一人である、フレデリク・オーバーマイヤー氏は、「自分たちや家族の安全を守るために、各国の記者たちと協力して調査を進めた」と語り、また「パナマ文書に名を連ねる個人の中には、記者一人を消すことに何のためらいもないと思われる人物もいた」と指摘しています。
調査に協力した他国の記者たちも、実際に脅威にさらされたため身を隠したり、会社から解雇されたりした人もいたそうです。

「パナマ文書」映画の見どころを予想

Netflixのチーフ・コンテンツ・オフィサーを務めるテッド・サランドス氏は、今回の映画製作発表にあたり、匿名の情報提供者と接触した唯一のジャーナリストであるオーバーマイヤー氏たち、ICIJの専門的な調査と、物語づくりの達人であるジョン・ウェルズ・プロダクションの間から生み出される作品は、まるで最初に『パナマ文書』が世界の新聞のトップを飾った時のような、皆さんを引き付ける映画になると確信していますと語っています。

監督のジョン・ウェルズ氏は、米国のTV・映画で活躍する監督・脚本家・プロデューサーの一人で、彼の出世作となった「ER救急救命室」では、救急救命室のさまざまな人間模様を映し出し、そこから複数の物語を展開させて描くアンサンブル・ドラマ方式を取り入れていることに特徴があります。
作品のジャンル性や登場人物の個性などといった、ドラマの強烈な色を抑えることで、アンサンブル・ドラマにありがちなストーリーの混乱を防いでいます。医師や看護師たちの仕事や恋愛に悩む日常をリアルに描いた同作品は、栄誉あるエミー賞をはじめ、数々の賞を見事受賞しています。

「パナマ文書」も、アンサンブル・ドラマ方式で、匿名の告発がオーバーマイヤー氏の携帯に届いたところから、膨大な文書の内容を明らかにしていく過程をスリリングに展開されていくのかもしれません。
配役や公開時期などはまだ発表されていませんが、「パナマ文書」の映画公開が今から楽しみです。

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