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【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(7) 公認会計士が独立してやっていくために(前編)

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2015年12月11日掲載

【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(7) 公認会計士が独立してやっていくために(前編)

前回は独立の期限を決めて、目の前の仕事を頑張り、人とのご縁を大切にするお話をしました。今回は実際の独立時の自分の心境などをお伝えしたいと思います。

決心から独立後のイメージ作りへ

独立したばかりの公認会計士に多いのは、独立といいながらも、本業が軌道にのるまでは監査業務を副業として事業を継続していくパターンです。

監査業務に限らず、本業が軌道にのるまでは、事業拡大、顧客獲得のために、自分の得意ではない分野の仕事を請け負う公認会計士も少なくありません。

私の場合はその反対で、「やらないことを決める」など、初めは3つのことを心がけるようにしていました。
1. やらないことを決める
2. ターゲットを絞る
3. できることは全力でやる、できないことは無理しない、見栄は張らない
順に説明していきましょう。

1. やらないことを決める
監査のバイトは、独立して間もない公認会計士が収入を得る方法としては、確かによい選択肢のひとつになると思います。

実際、私の周りで独立している公認会計士の半分ぐらいは、独立当初に監査のバイトを経験していました。

落ち着いて本業に本腰を入れられる状態になるまで、短期的に収入を安定させるという意味があります。

ただ、負の側面として、そのバイトに甘えてしまうということもあるのではないでしょうか。

私の場合は、過去に税務サービスを経験し、自分には合わないということが分かっていました。また税務サービスは価格破壊が激しく、参入する気になれなかった、というのもあります。

そうしたことから、税務と監査については「やらないこと」として決めていました。この決心は、「独立するからにはきちんと自分で仕事を作ろう」という心構えを持つ一助となりました。

2. ターゲットを絞る
特定した業務にターゲットを絞って仕事をするのはいいことですが、その時の景気や市場環境に左右されすぎると、景気が悪化したときやブームが廃れたときに事業を傾かせてしまうリスクもあります。

たとえば、私のやりたいことは、元気な経営者を支援することでした。具体的にはIPO(新規株式公開)支援とM&A(企業の合併・買収)の支援になるのですが、この二つは、公認会計士になってからずっと大好きな仕事で、24時間365日でも仕事ができるくらい夢中になれる仕事です。

独立するからには、「好きで好きでたまらない」ことを仕事にすべきです。「仕事だから好き嫌いをしてはいけない」という声もありますが、嫌なことや苦手な人との仕事はストレスになりますし、その仕事に全力を注ぐ気になれないと思います。

独立するのであれば、「好き」でないと長続きしません。

3. できることは全力でやる、できないことは無理しない、見栄は張らない
独立した公認会計士の中には、できないことでも「できます!」と言って仕事をつくろうとする人がいます。

得意分野でない税務の仕事をしている、ある公認会計士の友人に、「未経験の仕事なのによくできるね」と質問したところ、まず「できます!」と答えてから、本やインターネットを使って勉強したり、独立している先輩に聞いたりしているそうです。

確かに、自分自身に「この分野でやっていく」という決心があれば、少し無理をすればできることかもしれません。

ただ、せっかくのお客さまに迷惑をかけてしまう可能性もゼロではありません。できないことは、まず「できない」とはっきり言うことが大切だと思います。

その他の独立準備

さて独立となると意外に多くの準備が要ります。例えば、事務所名を決めたり、オフィスを決めたり、名刺を発注したり、家具をそろえたりしなければなりません。メールアドレスやウェブサイトも作った方が良いでしょう。

いざ準備をしてみると、オフィスを借りたり、ウェブサイトの制作を発注したりするにも契約書が必要となります。そうなると事務所の印鑑も必要です。

起業というと華やかなイメージがありますが、実際は地味で面倒なことばかりです。それに、事業を始める前にかなりのお金がかかるということも覚えておいてください。

幸い、今の時代は起業家に優しく、名刺などはインターネットから発注すれば格安で作れます。オフィスもシェアオフィスやスモールオフィスの業者が数多くありますし、士業の場合は自宅でスタートすることも可能です。

苦難を乗り越えて起業すると、多くの経営者から「ようやくこっちの世界に来たね」と歓迎されることがありますが、これは本当にうれしいです!

このように起業をして事務所をスタートさせてみたものの、仕事がこなければ食っていけません。ではどうすれば仕事を受注できるようになるか、次回はその辺りのことについて紹介しましょう。

次回のコラム
【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(8) 公認会計士が独立してやっていくために(中編)

過去のコラム一覧
【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(6) 公認会計士の営業力とは?
【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(1) なぜ公認会計士を目指したのか?
【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(2) 公認会計士試験合格後のキャリア選択は?
【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(3) 大手監査法人からの転職キャリアは?
【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(4) なぜ転職先に中小事務所を選んだのか
【コラム】公認会計士江黒のキャリア独白(5) 独立開業はいつ、どうやって?

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(文/江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史、記事提供/株式会社エスタイル)

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