転職・就職ノウハウ

STAGE:1 転職・就職活動開始 STAGE:2 情報収集 STAGE:3 応募(応募書類作成)
STAGE:4 面接 STAGE:5 入所準備

キャリアアップできる会計事務所を見分ける方法
-人材紹介会社のキャリアアドバイザーが教える-

株式会社MS-Japan
マネージャー

中園 隼人

MS-Japanでは2000所を越える会計事務所とのお付き合いがあり、当社を通じて年間300名以上の方が会計事務所への転職を行っています。今回はその数多くの転職をサポートしてきたアドバイザーが、「キャリアアップできる会計事務所を見分ける方法」を伝授します。

ポイントは大きく3つ
「事務所の規模」「顧客・及びサービスの内容」「先生の人柄や職場の雰囲気」

転職先として会計事務所を選ぶ際には3つの重要なポイントがあります。
それは「事務所の規模」「顧客・及びサービスの内容」「所長の人柄や職場の雰囲気」の3つです。

大手会計事務所と小規模会計事務所のどちらがキャリアアップできるのか?

事務所の規模についてですが、「人数が多い=事務所経営が安定している」というのは一般的でありますが、「人数が多い=キャリアアップできる」とは限らないので注意が必要です。規模の大きな事務所には、経験豊富なスタッフがたくさん勤めていることが多く、事務所のサービス内容としても高度なものを手がけていることが多いので、基本的にはキャリアアップできる可能性が高いです。また、教育や研修が充実している可能性も高いです。但し、組織が大きいだけに、部門やチームによって仕事が細分化され、若いうちは記帳代行のようなある一定の事務作業だけを任されるというケースもあります。また、特定業界の企業や特定のサービス専門の部署やポジションへの配属となってしまうとキャリアが偏ってしまう可能性があったり、クライアントが多いため、業務量(=残業量)も多くハードワークとなる場合があったりしますので、「規模が大きい」と言う事実だけで判断せず、就業環境や配属部門などトータルで判断することが大切です。

逆に、小規模事務所の場合、大きなクライアントを有し高度なサービスを提供している事務所はあまり多くありませんが、小規模ゆえに若いうちから多くの仕事を任せて貰えたり、大手事務所にくらべ勤務環境や仕事の自由度が高かったりしますので、それはメリットといえます。また、大規模な事務所に比べて所長との距離が近いので、例えば、所長が税務経験豊富な方の場合、そういった優秀な所長からダイレクトにノウハウを学ぶことができる場合もあります。

以上のように、会計事務所はその規模によってそれぞれメリット・デメリッがありますので、「自分の求めている基準に合っているのか」という視点を持つことが重要です。

顧客層やサービス内容=税理士としてのスキル?!

次に事務所が手がける顧客、及びサービス内容です。税理士や税務スタッフと言うのは顧客にアドバイスを行う仕事ですが、基本的には自分が経験した業務でなければ、顧客にアドバイスすることはできません。そのため、自分の将来のキャリアプランに合わせて、「担当できる顧客」や「経験できるサービス」を意識して会計事務所を選び、キャリア形成につなげていく必要があります。「顧客」「サービス」選びには、例えば下記のような考え方があります。

  • クライアントと近い距離で仕事がしたい → 大手よりも中小~中堅規模の顧客を担当できる事務所
  • 組織再編など高度な業務に携わりたい → 中堅~大規模の顧客を担当できる事務所
  • 独立を目指したい → 中小・ベンチャー企業を担当できる事務所、税務以外に財務や経営相談に携われる事務所
  • 英語力を伸ばしたい → 外資系に強い事務所
  • 専門性を身につけたい → 資産税、医療、金融など特化型の事務所

以上のように「転職先での業務内容」=「将来の自分のスキル」となりますので、転職先で担当できる顧問先の規模や業種や事務所が顧客に提供するサービスをしっかりと見極めることが大切です。

所長の人柄、事務所の雰囲気はどうやって見分ける?

最後のポイントは、「所長の人柄や事務所の雰囲気」です。上記2点の「規模」や「顧問先・サービス」も重要ですが、やはり毎日働く場所である職場の雰囲気や所長の人柄は気になるところです。特に、会計事務所業界においては、「所長の人柄」が事務所の雰囲気や経営方針に大きく影響しますので、転職活動時の面接などでなるべく多くの情報を集めておく必要があります。しかし、事務所に入所する前に所長の人柄を判断するのは簡単ではありません。

所長先生の人柄を判断するには、講演や著書・ネット上でのインタビューなどを探したり、知人からの情報を集めてみたりする方法もありますが、十分な情報を集めるのは簡単ではなく、基本的には面談時の限られた時間で感じ取るのが一般的です。その為、面談の場では遠慮をせずに積極的に先生に質問を投げかけ、「スタッフに対してどんな考え方を持っているのか」「仕事上のモットーは何なのか」「日々どのようなことを考えて仕事をしているか」「事務所経営のやりがいや苦労は何か」といった所長の人柄が垣間見える質問をすることも大切です。勿論、一方的に質問するのではなく、あなたのほうからも、自分自身のやりたいことや目指している姿・ヴィジョンをしっかりと伝えることが重要です。

「面接は自分が審査される場」というイメージを持っている人も少なくないかもしれませんが、上記のような質問を意識しながら、しっかりとコミュニケーションをとってみて下さい。そういった質問に対してしっかりと受け答えしてくれて、あなたに対して理解を示して下さる先生がいるのであれば、そこがあなたのキャリアアップにつながる場である可能性が高いと思います。

>> STAGE:2 情報収集 へ戻る